当サイト「燃えよ!担々麺」にようこそおいでいただきありがとうございます。
このサイトは私がこよなく愛する担々麺を、自分が楽しみながら、ぜひ多くの人たちに担々麺の魅力が伝えられたらという思いから立ち上げました。
まだまだつたないサイトですが、長い目でお付き合いいただけたら嬉しく思います。
今回は担々麺の入門編として担々麺とは、担々麺の歴史、担々麺の種類など目次ともいうべき、担々麺の魅力をダイジェストの如く、ざざーっと紹介していければとおもっています。
担々麺の入門編、伝授しようぞ!
担々麺の種類
坦々麺の種類は大きく分け4種類に分類してみます。「赤担々麺」「黒担々麺」「白担々麺」「汁なし担々麺」となります。
担々麺の歴史
担々麺の発祥は中国・四川省
陳包包(チェン・パオパオ)という人物が考案、四川省の成都(チェンドゥ)の町で売り歩いていったのが始まり。街中で天秤棒を担いで売りさばいていたそうで、重さのあるスープは持ち運べません。そのため出来た当初の担々麺はスープ入りの坦々麺ではなく、調味料を麺にあえて食べる、汁なしスタイルが担々麺の原型であり、四川の庶民的な料理として普及していきました。
我々は坦々麺というとスープ入りの赤いラーメンを思い浮かべがちですが、意外ですよね。
担々麺の語源は?
担々麺の「担」は「担(かつ)ぐ」という意味。先ほども紹介した通り、発祥となった中国の四川省では天秤に鉄の鍋、食器、調味料などをぶら下げて肩に“担いで”運んでいた。そこから担々麺といわれるようになったそうです。
本場四川の担々麺を日本流にアレンジした「陳建民」さん
日本にやってきたのは1950年、四川省出身の料理人・陳健民さんが台湾出身のシェフとともに四川飯店1号店を新橋田村町にオープンします。陳健民さんといえば料理の鉄人としても有名な陳建一さんのお父上です。
陳健民さんは四川飯店オープンさせた最初の頃は、四川省の本場の汁なし坦々麺を提供していたそうですが、辛い味や汁なし麺が当時の蕎麦、うどん文化で育まれた日本人の食文化となかなか合わず、評判はふるいませんでした。
そこで日本人の舌にあわせるべく改良を重ねた結果、私たちが坦々麺として思い浮かべる汁ありの赤坦々麺が誕生します。これが日本人の心をつかんで人気を博していきました。日本における坦々麺の基本スタイルが確立していきました。
日本独自の担々麺が発展
海外の文化を日本流にアレンジするのが日本人の十八番といっても過言ではありませんよね。担々麺も例に漏れず、日本人によってさまざまなアレンジがされていき、各地方で、独自の担々麺が誕生していきました。
千葉・勝浦タンタンメン
1954年千葉県勝浦市の飲食店「江ざわ」のオーナーが中国で食べた担々麺の味が忘れられなく日本に戻ってきて再現しようと考案したのが勝浦タンタンメン。当時、日本ではなかなか手に入らなかった芝麻醤は使わずに、醤油ベースでラー油がたっぷり使われた辛さ強めのスープと、甘みのある玉ねぎがふんだんに使われているのが特徴です。
横浜&川崎・ニュータンタンメン
1963年神奈川県川崎市に元祖ニュー担々麺本舗が創業されました。牛骨ベースのスープに溶き卵を流し、ひき肉たっぷり。ゴマを使わない独自のスタイル。
現在も川崎市や横浜市を中心にチェーン展開が広がっています。
広島・汁なしタンタンメン
2000年代始め広島県広島市内に坦々麺専門店「きさく」がオープンし、四川の坦々麺を参考に、温泉卵や山椒の刺激を控えめにしたオリジナルの汁なし坦々麺を発明。
それ以降、広島県内に汁なし坦々麺を提供するお店が増え、広島のあらたな名物として注目されるようになりました。
担々麺の辛さ・痺れの秘密
辛さの秘密は唐辛子
担々麺が辛い!うまい!と感じる時、それは辛さとしびれに分かれます。それではなぜ坦々麺が辛い!しびれる!と感じるのでしょうか。まず担々麺の辛さの主役はなんといっても唐辛子です。
唐辛子はナス科唐辛子属の草木になる果実の総称。「カプサイシン」という辛味成分を持っていて辛みがマイルドなものから刺激が強いものまで品種によって様々存在します。料理の辛味付けの主役として中国や韓国、メキシコ、インドなど世界中の数多くの料理に用いられています。
辛いものを食べてなぜうまいと感じるのか?その一説には辛いものを食べると高揚感を生み出す「アドレナリン」と痛みを緩和する「エンドルフィン」が分泌され、それらが幸福感を脳に刺激を与えるからと、考えられているそうです。
しびれの主役は「山椒」「花椒」
担々麺における「しびれ」の主役は「山椒(サンショウ)」や「花椒(ホワジャオ)」。とくに「花椒」は四川料理には欠かせない存在です。
まず山椒ですが、ビリビリとしびれるような辛味が特徴の山椒は、葉っぱや花は彩りに、山椒の実は佃煮や塩漬けに、果皮は乾燥して粉末にして、うなぎ料理や七味唐辛子の原料にetc。このように山椒は様々な部分を香辛料として使用されています。
その一方で坦々麺や中華料理によく使われるミカン系の「花椒」は、日本の山椒とは少し種類が異なります。上で紹介した通り山椒は様々な部分を料理に使えるのに対して、花椒は果皮しか使いません。
山椒と比べると香りや辛味が強く、より刺激を求める最近の流行にあわせて担々麺にたくさん利用されるようになりました。花椒の醍醐味を味わえる料理というのも担々麺の特徴ともいえます。
気になる担々麺のカロリーは?
ダイエット中や高血圧の方としては担々麺のカロリーも気になるところ。話の腰を折ってしまうかもしれませんが、残念ながら担々麺のカロリーは670Kcalと、まぁまぁ高めです。
他のラーメンとのカロリー数比較
担々麺:670Kcal
醤油らーめん:416Kcal
塩らーめん:476Kcal
とんこつラーメン:530Kcal
味噌ラーメン:650Kcal
つけ麺:740Kcal
これは豚の挽肉や大量に使われる胡麻、そして油もたくさんつかわれていることからそうなってしまいます。でもあきらめないで!高カロリーの担々麺による肥満が気になる人もいくつかの方法でそれを軽減することができます。
担々麺のカロリーを抑えたい人の最もかんたんな方法は「スープを飲み干さない」ことです。スープの中には大量のごまや、大量の油が入っていて、これらが担々麺のカロリーを引き上げてしまいます。
一方で最近流行している低糖質ダイエットをされている人は、麺の方が糖質を多くもっているので麺をひかえめにしてスープを中心に食べることで糖質を制限することができます。
ほかにもご自身で作られる場合は、麺を普通の中華麺にかえて、低糖質麺などに代用することでカロリーを抑えることが可能です。
あと、これはある意味究極ですが、担々麺は腹持ちがいい食品であるため、食べたあとにあまりお腹がすきにくい食品ともいえます。感の良い人であればすでにお気づきだとは思いますが、担々麺を食べてそのかわり1食分減らすということも人によっては可能です。でもあまり無理はしないでくださいね。
担々麺の美味しいお店をご紹介!
美味しい担々麺が食べられる店として、私がおすすめしたいお店としては
<東京>湯島・【阿吽】
<東京>青梅・【杉山】
<東京>桜新町・【餃子荘 紅蜥蜴】
<東京>恵比寿・【龍天門】
<東京>大塚・【鳴龍】
<東京>赤坂・【希須林】
<神奈川>武蔵新城・【ニュータンタンメン本舗武蔵新城店】
<栃木>宇都宮・【小閣樓】
<名古屋>名駅・【杏亭】
このあたりは多くの人におすすめしたいお店です。
(東京在住なのでどうしても東京中心になってしまうことをお許しください…!)
とはいえまだまだ未開拓のお店も多いので、このブログを通して美味しい担々麺屋を発掘・ご紹介していきたいです!
担々麺のレシピ
お店だけでなく家でも担々麺を食べたい、自分の理想の担々麺を作りたい!と思われる方もたくさんいるかと思います。
何事も基本が重要!まず王道の汁あり坦々麺の作り方を覚えましょう。汁あり担々麺の作り方のレシピはざっくりこんな感じ。かなりはしょって紹介すると
①鍋に花椒と白すりごまを入れて中火で炒め香りを出しますそこに水を入れて沸騰させる。
②別の鍋を使って小松菜を茹でて次に麺を入れて茹でます。
③ラーメンのお皿に白練りゴマ、鶏がらスープ(粉末)、お酢を入れて、①を少しずつ注いでホイッパーでよく混ぜる。
④お湯を切った麺を入れて肉味噌、小松菜、ネギをのせて出来上がり。
のちのちはちゃんとご紹介していこうと思っておりますが、ひとまず流れはこんな感じ。
担々麺の具材のなかでも味を左右する鍵は「芝麻醤(ゴマペースト)」と「醤油ダレ」「ラー油」です。とくに芝麻醤です。市販されている芝麻醤(白練りゴマペースト)も少し手間を加えることで本格的な芝麻醤に早変わりさせることができます。これはまた後日ご紹介させていただきますね。
より詳しい担々麺のつくり方、レシピはクックパッドなどを参照ください。
https://cookpad.com/search/%E6%8B%85%E3%80%85%E9%BA%BA
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